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Archipelago

今更ながらHilleberg。

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「4シーズンテントで夏は暑い」と分かっちゃいながら、以前に購入したHillberg:Unna。所有した印象としては思った通りと言うよりも、思った以上に暑くて沖縄の気候には合わない、と最初にハッキリ言ってしまいましょう。
ただし、テントは暑いという評価で見てしまうと余りにも偏見的なので
全くの個人的な見解ですが、先日思うことがあったのでちょっと違う角度からHillebergテントの事を考えてみたいと思います。




購入の経緯
ヒルバーグテントを購入した経緯としては、長年愛用しているMoss;Outlandが大分やれてきた為に、丈夫で長持ちするテントをずっと探していた。軽量性ももちろん大事だけれども、デザインや耐久性、そしてものづくりへのこだわりという要素が所有欲として満たされるの良い。
それが結果的に道具を長く大事に使うことに繋がり、微力ではあるけれども資源を大事に使うことへ繋がるというポリシーもある。
その着地点として何処か違う惑星から来た宇宙船ような近未来のデザイン、優れた耐久性、エストニアのものづくりに惹かれてHillebergという結論になったのです。
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デザイン
このメーカーの売りである「ケルロン」という生地が、テントを張るとこの素材の効果でテントに独特の存在を引き立てていて、また迷いどころだったが一人用テント「Acto;アクト」も同様に、他の惑星の宇宙船のシェルターのようなデザインが気に入ってます。

Actoは非自立式だが軽量、このUnnaは2本ポールで自立式でやや重い。この選択肢でかなり迷ったが、カヤックで予期せぬ場所でキャンプをしなければならない場合や、コンクリートの上や建物の横などでは自立式がやはり便利。非自立式だと、ガイラインを張るのに固定するものを探したりすると時間がかかる。
早々とテントを建てたいと思う場面を想定すると、旅で非常に疲れている時や悪天候下などでの設営も視野に入れなければならないし、そんな思いならと合理性を優先してアクトよりもUnnaを選択することにしました。

居住性
今回Hilleの事を伝えようというきっかけになったのは、台風21号が接近している中で強い風の中で居住性がどうだと伝えたかった。というのもこのテントで強風下の中設営するのは始めて、すると悪天候下に設営して初めてこのテントの良さが見えた気がしたのです。
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Hillebergのガイラインは一人用テントにしては太い3mmを採用しています。Unnaは四方のポールの上部・下部にラインが通されて、ポール部分だけで合計8箇所を4本のペグで固定する。
他の固定部分を合わせるとペグ固定は最大10箇所、もし風が強ければもう一本ポールスリーブに追加でポールを通すことが可能です。ポールを追加すると強度としてはこのテントのクラスとしては申し分ありません。(追加ポールは別売り)
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インナーテントは吊り下げ式。実はこのインナーテントがヒルバーグの一番の良さなのではないかと、今回の設営しながらそう感じた。
写真でも分かるようにアウターとのクリアランスが大分広くて、吊り下げているインナーもテンションが掛かるわけではなく、どちらかと言うとゆるゆる。でも、ゆるゆるのテンションがこのテントの興味深いところなんです。

強風でフレームがたわみ、アウターも風圧で押された形状を見ると傍目からは「飛ばされないかな?」と心配になることもしばしばな状況下で、テント内に入ると全然そんな状況を感じさせない。凄く平和だったのは驚きました。
恐らくインナーにフレームを入れて、テンションを維持するというたぐいのテントでは、インナーまで歪んで多少不安を感じるのではないでしょうか?ゆるゆるテンションだからフレームの歪みにも鈍感な感じでやり過ごすことが出来る。
これには眼から鱗、コレを狙っていたら凄いと感動してしまいました。
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ジッパーを開いてフルオープンにした状況。虫が居ない時期には全て開けて、目の前に広がる風景に頬を赤らめたいものです。小柄な私にはこのインナーは十二分なスペース。でもゆるゆるテンションはまだ慣れませんが・・

平和な居住性が、天候が悪化する変化に気づかないリスクになるのではないか?それは当然ながら「ある」としか言いようがありません。
ですが風が思った以上強く吹いていると、必要以上に不安も抱かしてしまうインナーフレーム式のテントのデメリットだとするなら、Hillbergはこのような状況でアドバンテージがあるのではないかと考えます。

ベンチレーションシステムについては、冒頭にも申し上げましたが「暑い」というのが使っていての感想です。一箇所しか無いベンチレーション、アウターは地面まで深く被っており、多少入り口を開放して通気を保つようにしていますが工夫する課題が残ります。(追記:出入り口のガイラインを強めに張ったら地面と隙間ができて通気が出来ました)
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細かい点で言えば、開放するジッパーが手袋を入れやすいように大きめのリングになっており、よくあるYKKのジッパーとはぜんぜん違う使い勝手です。これはイイです。

結論
南国で使用する事を想定しているとは思えず色々と辛い意見も有るのですが、先でも話したように風が強く寒いなどの条件なら非常にこのテントの良さが見えてくるのではと、今回の設営で感じました。カヤックに登山やリュックを担いで徒歩の旅、自転車の旅いろいろな状況でこのテントを使い続けてゆこうかと考えてますが、あくまでも沖縄なら「冬限定」ですかね〜

後は、このテントに似合う人材になるというのも大きな課題となるのですが(笑)。

でも、購入して後悔したというのは無いのでお勧めですよ。ぜひエストニアのものづくりを感じてもらえたらと思います。
(行ったこと事無いですけど・・・・)

by Ryukyuarchipelago | 2012-10-14 23:18 | Outdoor Item
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