Archipelago

介護事業から見えてくるもの。

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僕は医療職に従事しているが今日は珍しく、患者を別の医療機関へ搬送のために同行してくれという依頼があった。

医療機関から医療機関へ搬送するのは、以前働いていた施設から数えるとかれこれ10年ぶりぐらい。
当時は救急搬送がもっぱらで、今回のような療養型施設へ足を運ぶことは初めての経験で楽しみに車へ同乗した。

道中、介護タクシーを利用して施設の方へ向かうがその介護タクシーの方と色々と雑談しながら、現在の介護トピックや
介護タクシーの事業環境などを興味深く聞かせてもらい内容に興味津々。
話題を提供してくれた方のタクシー事業所は、現在従業員数は二人。その一人は現在の介護タクシー事業を法人化するために
色々と動いているそうで、何でも介護タクシーを営むにはいろいろな諸条件が有るとのことだが、概況は以下の様な感じ。

1.運転手はヘルパー2級以上の有資格者であること。
2.法人化を行い、介護事業としての介護タクシーを運用するには事務所を構える必要があり、各自治体の研修などを受ける必要がある。
3.介護タクシーは基本、タクシー協会加盟での運用となるがタクシー協会に加入しなくても事業としては成立する。しかしタクシー協会へは、
  運用経費として種々のロイヤリティが必要とされる。
4.沖縄県内での介護タクシー事業は増えてきているものの、厳しい競争までには至っていない。また、利用者需要は継続的に見られている。
5.運転手がヘルパーということで、障害を持つ方の観光や役所への案内なども対応。その場合は”付き添い”という形で
  料金はオプション扱いとなるも、所要の付き合いには柔軟に対応してくれる。
6.県外からの観光案内も度々あるそうで、その際は子供が障害を持つ親御さんや本人自身が介護を必要としている方なども利用するとのこと。

意外だったのは、県外からの依頼にも対応しているということで観光と介護ニーズに応じた対応ができる事。
ヘルパー2級が運転手として同乗するだけで、複数の要求が可能であることに「なるほど〜」と感心しまくり。
全然知りませんでした。

今回の件で思うのは医療従事者と、患者・患者家族の想いは日常生活までリンクしているようで実は、医療・介護・在宅という
3つの分野は思ったほど、双方の利用者ニーズと制度を理解していないのではと。何せ、うちの施設もタクシーサービスの詳細は分からないんだから。
これはあくまでも仮定だが、医療・介護はその分野のサービスは特化しているが、在宅や日常生活の分野まで十分にニーズ
を満たすことが出来ずに、利用者からは意外と不満も有るんじゃないかなと考えてしまったよ。

そんな状況の中で、何かできることはないのだろうか。
制度など分からない事だらけで知ったことを言うなとお叱りを受けそうだが、生活インフラに入り込む事業ほど強いというのは
素人でも知っている。資金が有れば、その分野にいつか参入する事ができるのではと。
そんなことを帰りのタクシーで考えながら、家路(施設)に着いた。

写真は、東南アジアを彷彿とさせる牧歌的な風景からタクシーで帰る一コマ。ゆっくり下道から帰りました。
なんせ、タクシーチケットですから金額は気にしなくていいんで(笑)

by Ryukyuarchipelago | 2014-09-13 17:08 | 独り言
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