Archipelago

今の原油を取り巻く雑感。

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今の原油価格について、情報を整理しようとチャートを引っ張りだしてみた。

~識者のまとめ~
リスク
現在の原油価格はWTI(West Texas Intermediate)は1バレル47〜8ドル程度。去年の同じ時期に
 比べて約半分ほどの下落。
・原油価格の急落の背景は、OPECが減産に踏み込まなかったことが誘因と言われているが一節には
 ロシア側がシェールガス業者を潰す目的で、原油価格を容認しているという話もある。
・ロシアのGDPの6割はオイルマネーと言われており、価格の下落はロシア側にも大きな債務をもたらすことになる。
 シェール業者の採算コストは1バレル約40ドルほどと言われており、オイルが40ドルを切ると破綻をきたすおそれがあ る。
・問題は、高利回りの債券を有する「ジャンク債」と言われているものがシェールガス業者の融資などに紐ついて
 いるらしく、破綻すると連鎖的に危機が飛び火する可能性がある。


メリット
・エネルギーコストが下がることで、今日の政府の発表では4兆円程度のコストの軽減効果が有る。
・コストプッシュインフレの抑制効果が拡大する。
特に、現在の円安効果の恩恵を企業が受けやすくするためにはエネルギーコストの抑制は願ってもないことでは。

1バレル40ドル台という原油価格は久し振りに見たが、産油国側には何もメリットは無く、むしろベネズエラなどの新興国側の資金流失などのリスクが増えるということでは、まだまだ油断は許される状況ではないでしょう。しかし、長い目で見ると現在の価格は緩やかな下向きの調整は必要だと感じています。
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図は産油国の原油採算価格だが、50ドル切っても採算がとれるのはノルウェーだけ。

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そのベネズエラだが(小さい資料で申し訳ない)、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)も上昇傾向をたどっている。

原油価格というのは生活インフラに直結する資源であり、現在はその価格調整が行われている大きな転換期である。
生活コストが下がるというのはいいことだが、年金などの今後のライフラインは外国株式への依存度も大きくなっており、
産油国を震源とする各国の危機が引き起こされれば、私達の今後の年金受給などにも大きな影響を及ぼしかねない。
しかし、ここ15年ほどの原油の高騰は明らかに投機的な価格上昇であり、実体経済の景気回復が遅れているのはエネルギーコストの上昇が一つの原因ではなかろうかと考えている。

原油というフィルターをかけて社会を見ると、世界中の様々な諸問題を浮き彫りにするだけはなく湧いて出てくる原油に、「価格」という貨幣価値をつける人間の傲慢さも見せつけられるような気がする。
「自然と共存」というキーワードはそもそも人間には当てはまらず、ひたすら資源を消費し続ける人間という生命体は、地球にとって今最も不要な生き物なのかもしれない。

そんな気分になる原油に対する一考察でした。

ちなみに今年のリスクファクターは
・原油
・ロシア
・そしてドイツ
この3つだそうです。

ではまた。


by Ryukyuarchipelago | 2015-01-09 20:32 | 独り言
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